ブログ

’17 2/21-2/25 ロンドン、そしてまとめ part8

part1から読んでね☆

さてさて、旅も最終回。ロンドンにようやく戻って来ました。やはりここはホーム。安心します。レッスンもDance worksPinappleと両方行き大満足。Anna du Boisson 先生は、母校ランバートでも教えてるみたいですが、とても優しい先生でした。その他、コンテンポラリーバレエを受講したのですがとっても楽しかったです。もっと受けたかった。

写真 H29-02-03_4 42 06

写真 H29-02-28 11 58 22
そして大好きなスコーン☆を食し大満足!

写真 H29-03-06 13 41 24

怒涛の旅は終わりを告げました。やく1ヶ月に渡りお休みをいただき回って来たオーディションツアー。見えて来たこともたくさんありました。1ヶ月変則的なレッスンになってしまったにも拘らず私の我儘を受け入れてくださった生徒の皆様、そしていない間のクラスを担当してくださったステファノ先生、まい先生本当に有難うございました。そこまでしても、今のバレエ界を知りたかった理由を説明します。。。。

写真 H29-02-19_0 13 04

日本は世界でも誇れるくらいのバレエ大国です。街のバレエのお教室もバレエ人口もとても多く、技術レベルもすごく高い。おそらく技術を教えることのできる教師のレベルも高くなって来てる気がします。昨今、多くの日本人が世界のコンクールで良い賞を受賞する背景はそこにあります。また、私個人の見解ですが、真面目で与えられたものに忠実に向き合える日本人の性格にクラシックバレエが向いているのだと思います。ここまでは誇れるお話。

こんなに優れたダンサーを輩出しているにも拘らず、日本にはそのダンサーたちが活躍できる土台がないのです。日本でプロのダンサーとしてお給料がもらえるバレエ団は、東◯バレエ団、K◯ー、新◯◯バレエ団位です。ドイツを例に出してみると、ドイツには各街に州立の劇場がありそこでオーケストラ、バレエ、オペラ、オペレッタなどが上演され街の人々の娯楽として演劇が成立してます。そして、それを国が支援している為、ダンサー、音楽家、舞台俳優といった職業がきちんと認められています。私自身、ダンサーそしてデザイナーという職業を追いかけながら最終的にスタジオを持つまでは、何度も金銭面の壁にぶつかりアーティストの社会的地位の低さに悔しい思いがつのるばかりでした。アーティストは、ある意味特殊技術を持っている人たちでその価値は測りにくいものでもあります。でも、普通の人ができない技術を努力して身に付けた人達が作り出す世界観こそが「芸術」でそれは大いに評価されるに値するもだと私は思うのです。

日本は文化の違いもあり、文化芸術に対する国の支援も少なく、各団体多額の費用を掛けて舞台を創る為、チケットも安くない舞台鑑賞が娯楽としてなかなか浸透しなかった部分もあります。おそらく、それが少し変わって来た理由は街のお教室が増え習い始めた方々がバレエ芸術を知ろうとして下さり少しずつバレエファンが増えて来たことにあるのだと思います。実際、自分が若手ダンサーを育てる側に立った時、どうしたら育った子たちの活躍の場を増やせるのか知りたかった、それが今回の渡航の最大の理由でした。

オーディション回りに同行して実感したことは、世界的には行き場を失ったダンサーは山とたくさん余っていること。だからこそ、バレエ団入団は「ものすごい競争率」。例えEUの子達より技術が高くてもヨーロッパで就労ビザを取得しにくい私達の勝ち目はもう微々たるものです。そこで勝負をかけるには、その国が持っている国立のバレエ学校に入ることが一番近道。少なくとも日本の中学生位までにはバレエダンサーになる決意をかため海外留学をしないといけないということ。その為の道を開いてくれるのが、今ブームのコンクールなのでしょう。ローザンヌやYAGPといった国際バレエコンクールは、世界の有名校のバレエディレクターが有能な生徒獲得の為に観に来てるケースが多くあり、コンクールで賞を逃した子たちにも奨学金を提示してくれることがあります。

ただ、日本国内で良いダンサーを育てる基盤がこんなにあるのなら、世界で活躍させるだけじゃなく日本国内で活躍できる場を増やすことが理想なのではないかという疑問も生じて来ます。世界で活躍し戻って来たダンサーも日本には増えて来ました。そんな私達世代に、これからの日本のバレエ界をより良いものにしていく力を問われているように感じます。たかが小さな街スタジオの経営者の私が、何かを変えられるわけではないですが、私が見て来たものを発信し何か今後の芸術発展への小さな力になり得ることを願ってやみません。(鈴木)

↓【おまけ】↓

Tags:, , ,
Posted on 2017-03-06 | Posted in ブログ | Comments Closed